外資系やグローバル企業で人並み以上の実績を持っている人々の特徴について今日は話してみたいと思う。
私自信が見てきた人々の中で優秀な人々は、共通点を持っていた。これらの能力はどれも成果を求められる外資系企業の現場では、非常に大切なスキルである。
1.実行力
実行力も非常に重要なスキルの1つである。
実行力には2種類ある。どちらも非常に重要なスキルなので覚えておく必要がある。
■ハンズオン
ようするに仕事を自分自身が現場で細かい作業などもハンズオンで進めることができるかどうかということだ。IT系やクリエイティブなどテクニカルな作業が必要な現場でよく使われる言葉である。管理職になる人でも最近は、プレイイング・マネージャーと言い、人やプロジェクトを管理しつつも自分で手を動かした仕事もできる人を探しているケースが多い。
また、一般的にマネージャーになる人というのは、ハンズオン時代に圧倒的な実績を出していることが多い。採用者側からも「ハンズオンもできる人が好ましい。」ということをよく聞く。
■推進力
これはプロジェクトなどを推進していく力だ。このスキルはコミュニケーション能力やメンバーのマネジメントが非常に重要になってくる。
様々なプロジェクトメンバーを同じ目標に向かって進めるため、共有能力やタスクやスケジュール管理をする必要がある。また、メンバーのモチベーションをマネジメントする立場でもあるため、リーダーシップが必要となるポジションである。優秀なプロジェクトリーダーは納期に忠実だ、プロジェクト最中でメンバーが抜けるなどの想定外の自体が起こっても、自らが穴を埋めるなどして、プロジェクトの納期を死守する。
IT系の職種では特に必要になってくるスキルである。
2.スピード
まず第一の共通点はスピードだ。
外資系企業においては、個人のタスクが明確だ。その分自分自身のタスクに集中できるが、同時にスピードを求められる。
人はスピードにお金を払う。新幹線やタクシーにお金を払うのも、スピードがあるからだ。
鈍行には高いお金を払いたくないだろう。スピードはそれだけで付加価値になる。
理屈は仕事をこなす生産性も同じで、やはり一日に1の仕事をこなす人と10の仕事をこなす人では、10の人を雇いたいし、給料を多く払いたいと思うのも当然である。
あなたが採用する立場だとして、質が同じで生産性が高い人と生産性が低い人ならどちらを雇うだろう?
3.コミュニケーション能力
コミュニケーション能力は、どのようなポジションにいても求められる普遍的な能力だ。
一般的にこの能力に問題があると、協調性がないと取られ非常に印象が悪くなってしまう。コミュニケーションが取れるということは最低限相手が何を求めているか理解できるということだ。
しかし、外資系企業においてのコミュニケーション能力は、英語でのコミュニケーション能力を見られる企業も多い。特に米系の会社へ転職を考えている方は英語力は高いに越したことはない。役員や取締役クラスを目指しているなら英語力が高くなければ昇進できない企業もあるため、業務外で英語を補習している人もいる。
以上が外資系企業やグローバル企業でよく求められる能力だ。どれも普遍的なものだが、私が見てきた中ではこれらの能力は職種に関係なく求められていると感じた。
これらの能力は生まれつきの才能というよりは、後天的に発達していく能力である。よって、日々自分に何が足りないかを認識して、意識していくことで改善できる能力でもある。