Thought Leadership(ソートリーダーシップ)とは|外資系虎の巻ー外資系企業転職の心得ー

ソートリーダーシップ

「ソートリーダーシップ Thought Leadership」という言葉をよく耳にするようになった。特にグローバル企業である分野の第一線をいく企業では、社内的なスローガンとして掲げている企業も多くある。

今回は、ソートリーダーシップとは何かというところから、どのようなときにソートリーダーシップが発揮されるかについて考えてみたい。

ソートリーダーシップとは

ソートリーダーシップとは、ある特定の分野やビジネスにおいて、革新的な新商品、あるいは、新市場を作り出すリーダーシップのことを指す。
新商品や新サービスはその分野における経験からの深いソートThought(思想、信念)に基づいたものであり、卓越した情報を発信し続け、カスタマーやコアなファンからの支持を得ることから戦略的に始めなければいけない。

ソートリーダーシップはどのように発揮されるか

ソートリーダーシップを発揮するためには、まずその分野での第一人者として認知されなければいけない。



そしてその上で、その分野での新しいビジネスやサービスを生み出していき、それが顧客ニーズに合致していることが条件だ。

たとえば、Zoffというカジュアル眼鏡ブランドがあるが、カジュアル眼鏡の魁として市場を開拓した。

これまで効果であった眼鏡を、カジュアルに、ファッションを楽しむようにかけるというコンセプトで生み出されたものだ。

PC用眼鏡などにも代表されるように、眼鏡の現代人におけるニーズは何か、というソートを業界の動向から見出した例だ。

ニーズの洞察から、新たな市場を創り出した生み出したソートリーダシップの成功例である。

 

さて、このように専門分野でのソートリーダーシップを発揮するためには、何よりその分野での第一人者として認識されなければいけないのだが、新商品や新サービスが真に市場で必要とされるかどうかを見極めるためには、ある程度まとまった時間をかけてのマーケティングリサーチが必要となってくる。

洞察は主に以下のような外部要因に基づいたものが望ましい。

マクロ分析

マクロ分析とは、主に大きなマーケットや景気の変動、(例 高齢化による人口の変動、流行の変動、など)また、革新的新技術による(インターネット、AIの普及)ユーザーの購買形式の変容など、社会的に大きな変化などを及ぼしている技術にも注目する。

ミクロ分析

ミクロ分析は、業界内でおきている変化、例えば、吸収合併でのシェア変動や構造の変化に注目する。

これにより、自社のビジネスがどのように変動していくかなどの影響度合いを見出す。

 

顧客分析

顧客分析は、マクロ分析やミクロ分析により、生じる、あるいは生じる可能性のある顧客の購買行動やニーズの変動を調査する。

 

このようなリサーチを行った結果、特定の商品やサービスのニーズがあるということをコンテンツとして消費者に発信していくことが重要だ。

そして、そのソートThoughtに基づいて、最終的に新商品のローンチというシナリオが一般的な流れである。

ソートリーダーシップに関わったことのある人材は、マーケティング関連職種のなかでも特に商品企画や上流でのポジションから幅広い需要があるだろう。

 

個人でソートリーダーシップが発揮されることもあるだろう。例えば、ある職種、業界でのプロフェッショナルとして第一線を行くひとならば、その経験から感じた新しい市場を作り出すという思いをコンテンツとして、発信することもできる。プロフェッショナルとして、ニーズや顧客の行動の変化まで見通した意見を持っている人は注目されることだろう。

そのような人のモチベーションは、非常に明確であり、相手方としても受け入れやすくなる。




Leave A Reply

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です