外資系企業と日系グローバル企業の違い|外資系虎の巻ー外資系企業転職の心得ー

 

外資系と日系グローバル企業の違い

グローバルに働きたいとは思っているが、外資系企業と日系グローバル企業と働くのでは、仕事の仕方や文化的にどのような違いがあるのだろうか?ここでは、両者の大きく分かれる違いを考察してみた。

グローバル展開規模の違い

外資系企業にとって、日本のオフィスはビジネスの一拠点である。一般的に欧米の会社が他国進出するにあたり、文化が近く、同じ英語圏の国から展開することが多いので、日本進出している企業であれば他の国に展開していることが考えられる。そのため、多くの国と関わりを持ちグローバルに働くことが考えられる。

ヘッドクォーターHQ(本社)がアメリカであれば、アメリカから指令が降りてくるため、本社とのやり取り、また他拠点との連携することも多い。また、幅広く海外展開している外資系企業ではASEANやAPACなどといったリージョンで組織が協働することも多いので、日本がASEAN地域のビジネスのイニシアチヴ(主導権)をとってプロジェクトを進めていくことも大いにありうる。

ここで、気をつけなければいけないのは、グローバルで見たときの日本オフィスの立ち位置だ。

日本でのビジネスがうまくいってない外資系企業や、今後将来性のない企業はグローバルでの立ち位置を考えると非常に肩身の狭い思いをしているオフィスもある。ビジネスがうまくいってないということは、グローバルでの発言権がないということだ。

そのため、外資系企業を選ぶときは、現在の日本オフィスの売り上げの割合や将来性を加味した上で検討した方が懸命だ。

本当に意味での日系グローバル企業は、じつはあまり多くない。グローバルを詠っている企業でも、実情は、日本で外人を雇用しているだけの企業もある。実際に海外展開しているグローバル企業は、TOYOTAやHONDAなどの大企業である。また、最近ではユニクロの海外進出も躍進的なニュースとして取り上げられている。

あなたが本当にグローバルに活躍したい、英語を使った仕事がしたいのであれば、選択肢は「外資系企業か海外展開している大手の日系企業」となる。




仕事の仕方の違い

外資系企業であれば当然、日本という一拠点でいかに利益を出すかということに注力することになる。

そのため、グローバルから売り上げノルマや達成指標が降りてきていかにその指標をクリアするか、そのためには各部署の予算をこれくらいにする、とかという細かい数字がCEOから各部署の(一般的には)ダイレクターに降りてくることになる。よって、各部署のメンバーは各部署の振り分けられた数字を達成すべくそれぞれの職務をこなす。

仕事の仕方が、外資系企業では個人のタスクが明確に決まっている。ここからここまでは、あなたの仕事です。その仕事の成果を測る指標(KPI)はこれです。今年のKPIはこれを達成してください。というように線引きがされているため、何をやるかが非常にクリアである場合が多い。

各メンバーは、レポートラインと呼ばれる自分の上司に当たる人に現在の状況をレポートすればよい。

CEOが外人か日本人かという違いも大きい。ある営業系のサービス企業では、CEOが外人から日本人に変わったとたんに個人インセンティブの割合が激減し、とたんに社員が流出してしまった。このように制度が変わり外資系企業においてはめずらしくない。

一方で日系グローバル企業の場合は外資系企業のパターンとは逆で、基本的にベースは日本である。よって、日本の企業が海外拠点で利益を出すにはどうすればよいか、日本企業のブランドを海外で有名にするにはどうすればよいかといった国際的な戦略を考えることになる。「TOYOTAのプリウスが北米のマーケットで好調」といったニュースは日本と海外拠点が協働して戦略を立てた結果によるものである。

 

外資系企業と日系企業の文化の違い

日系の企業では、和を重んじる傾向にある。日系企業の多くは全体主義、つまり組織が存続するために何をすればよいかという考えの下経営をしている企業が多い。

個人個人のタスクが明確に決まっているというわけではなく、なんとなく決まっていることが多いため、多くの人や仕事に関わることが多いだろう。

その反面、外資系企業は、組織が繁栄する(利益を出し続ける)ためには、どうすれば人材が最大のパフォーマンスを発揮できるか(個人主義)にフォーカスしている企業が多い。

これらの違いはそれぞれの給料の支払い制度にも影響してくる。日系企業では、会社全体のボーナスが給料に反映される。外資系企業では、個人の成果が給料に反映される。という違いになる。

また、外資系企業でも、ヘッドクォーターの国によってかなり文化は違う。徹底的な成果主義である米系企業に対し、比較的緩いカルチャーのヨーロッパ系企業など、業界にもよるがかなり違いがあるので色々と研究してみることをおすすめする。




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