AI(人工知能)と人間の仕事の関係性について|外資系虎の巻ー外資系企業転職の心得ー

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Kevin Kelly氏という人のTED talksを見ていた。トピックは「AI(人工知能)によりどのように産業革命が起こるか」という内容であった。

Kevinによると、AIにより、第二次産業革命たるものが起こるというが、まだその産業革命によって社会が劇的に変わるAIは、登場していないという。

また、AIの役割、人間の役割をはっきりさせたうえで、人間との共存が必要になるという結論は核心をついているように思えた。

今回は、AIと人間の将来について少し考えてみたい。

 

AI(人工知能)とは?

AI(人工知能)= Artificial Intelligence とはそもそもどのような定義なのだろうか。

人工知能(じんこうちのう、英: artificial intelligenceAI)とは、人工的にコンピュータ上などで人間と同様の知能を実現させようという試み、或いはそのための一連の基礎技術を指す。

Wikipediaより抜粋

このAIは、身近なところでは、Amazonや楽天でショッピングする際のレコメンドエンジンなどがすぐに思い浮かんだ。たしかに、このレコメンドエンジンが売り上げに貢献しているインパクトはかなり大きい。そして、人間が実際のアパレルのショップで、「こちらの商品もお客様にお勧めですよ。」とすすめる行為に比べると恐ろしく効率的だ。

人間の力では、これ以上効率化できない部分を効率化していく力となっているように見える。

産業革命では工業化が進んだ。それは電力が整備され、機械が登場し、いわゆる工場での大量生産を可能にするものだった。人工知能による第二次産業革命は、頭脳労働を効率化させるようなものとなるらしい。それまではとにかく大量に作ればなんでも売れる時代だったが、今度は、生産調整をしなければいけなくなったり、モノを売る努力をしなければいけなくなった。人間はより、頭脳労働を求められる時代に入った。その頭脳労働の部分をさらに効率化するのがAIとも言える。




 

AI(人工知能)がもたらすもの

AIと人間の仕事の関係

Kevin氏によると、AIは”効率化が得意”で、人間は、”時間の無駄遣いがうまい”という。効率化でAIに人間は勝つことができないが、芸術的なことや、人間関係構築など時間をかけてクリエイティブなことは人間にしかできない。それぞれの役割があるため、これからの未来はAIと人間が共存していくだろうという。人間の左脳領域で処理される仕事(理論的で効率化が可能な仕事)はAIが、右脳領域の仕事は人間が、とも言えるかもしれない。

巷では、労働力がAIにとって変わられ、大量の失業者を生むことを示唆するような内容の予想があふれているが、Kevin氏は楽観的な意見を持っている。

たしかにAIは業務効率化が得意で、ある程度の人間がやっていた仕事を請け負うようになるだろうが、それに付随するように、AIを管理したり、コントロールするような仕事が出てくるだろうとの見解だ。

GoogleのAdwordsという広告のプラットフォームをご存知だろうか。Googoleのシステムにより、オンラインの様々なメディアに広告を出すプラットフォームである。このプラットフォームを管理することにより、Googleに広告を出しているのが人間だ。このプラットフォームからどこどこに住む、何歳の人を何時にターゲットするという条件を入れれば、レコメンド広告があらゆるメディアで自動的に配信されるのだ。たしかに、自動的に表示されるアルゴリズムはGoogleのものだが、その条件を入力するのは人間の仕事だ。

おもしろいことは、この広告を運用する代理店というビジネスが出来上がっている。つまり、AIと人間のチームができているのである。

ロボットの台頭

AIが実現する未来は、既にある仕事に取って代わるという悲観的なことだけでなく、人間にとって労働が困難な分野や人手不足の分野でも真価を発揮すると思っている。

それはロボットの台頭により実現されるだろう。日本でもご存知のとおり、先進国では少子高齢化により、ホームヘルパーや介護の人手がたりない。

完全な介護をロボットができるようになるとは思い難いが、少なくとも一人暮らしのご老人のヘルパーになることは容易に想像がつくだろう。

 

あまり悲観的になることはなく、基本的に私は人間の未来はよりよくなっていくと考えているので、AIの台頭により社会はより住みやすくなっていくと考えている。

上述したとおり、人間にできないことを補完的な役割をしていくのではないだろうか。それは、人間ではこれ以上効率化できない分野の効率化、人間の人手不足を補う分野でAIとの共存の時代となってくるだろう。




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