尖ったキャリアを作ることが大切|外資系虎の巻ー外資系企業転職の心得ー

尖ったキャリアを作る

外資系の転職市場で優遇されるキャリアパス

外資系企業では、とにかく一つの分野を突き詰めていたり、ある職種で誰もやったことのないような経験を持っている尖ったキャリア経歴の人が歓迎される。

もちろん、30代前半頃までの若年期での方向転換は当然誰もがあって当然だが、3年スパンくらいで、同じ会社内で職種が変わっているような人がたまにいる。いわゆる日経のジョブローテーションだ。ジョブローテーションは、日系の比較的規模の大きい企業で見受けられるが、どの職種も広く浅く経験しているような印象を与えてしまう。このような人は、なんでもできるgeneralistジェネラリストと見受けられ、非常にどのスキルが優れているかがわかりにくい。
一方、外資系企業では、自分の職務領域が明確に決まっているケースが多い。よってその人が責任を持つKPIも明確に設定されている。




 

外資系転職市場では不利なキャリアの作り方

多くの日本人が誤解しているキャリア形成は、すべて平均点以上を取ろうとするようなキャリアの作り方である。

これは、一見弱点をなくすべくオールマイティなスキルを身につけるべくしているのだが、じつは日本人が陥りがちな落とし穴である。誤解を恐れずに言うと、なんでもできる、ということは、何もできないに等しい。

外資系企業では、”経理ができて、営業もできて、マーケティングの経験もそれなりにある”というような人は、どれも中途半端なスキルしか持っていないイメージになってしまうのだ。
なぜ日本人がこのような考え方に陥ってしまうのか、というのは一つには、大学受験的な考え方によるものだと思っている。

要は、合計点⚪︎⚪︎点以上必要だから、すべての科目で満遍なく点数が取れた方が有利なのだ。

優柔不断な人が陥ってしまうキャリア形成の罠

優柔不断な人には隣の芝が青く見えてしまうらしい。

ある職種診断では私にはバックオフィスで黙々と仕事をこなす経理が適任だとあったが、違う転職コンサルタントにはあなたは、コミュニケーション能力が高いから人と関わる仕事がオススメですと言われたから営業への方向転換も考えています。といったような人々が実際に多くいる。

大切なことは、最終的なゴール設定をどこに置いているかである。それによって、今選択すべき道が決まる。

誰にでも誘惑はつきものだが、一貫したキャリア形成にはそのゴールからぶれない意思の強さは非常に重要である。

捨てることの大切さ

グローバルキャリアにおいては、満遍なく点数を取れるより、苦手な科目は捨てる方が得策だ。

私は、欧米で教育を受ける機会があり、そこでは、”苦手な科目を克服するというよりも得意な科目を伸ばす”ような指導を受けた。このような教育がベースにあったからなのか、苦手なことは必要なとき意外はなるべく捨てるようにしてきた。この捨てるという行為がじつは選択するよりも難しい行為だ。

人間は、24時間という時間を平等に与えられている。そのうち、最低でも8時間は仕事に時間を費やす。この人材の約3分の1を占める時間を得意な分野に集中しなければ他の人との差別化はできない。

自身のキャリアにおいて、あれもやりたい、これもやりたいということをいつまでも続けているほど人生は長くないので、いつかは取捨選択をしなければいけない。




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