新卒で外資系企業に入るのに高学歴は必要か?|外資系虎の巻ー外資系企業転職の心得ー

新卒採用と学歴

外資系企業への転職は基本的にキャリア採用なので、一部の金融系やコンサルティングファームを除いて学歴で落とされるということはほとんどない。

それよりも多くの企業は即戦力を求めているので、これまでの経験をベースに評価される。

しかし、新卒や第二新卒の就活となるとどうだろうか?
ある程度日本に根付いていて人気度の高い大手外資系企業、戦略系コンサルティングファームなどは書類選考時点で学歴を重視するという事実はある。



高学歴ではない新卒が外資系に入るにはどのすればよいか?

まず結論から言うと、大きく分けて2通りある。(※もちろん状況は色々あるので、この限りではない。)

1.日本進出して間もないベンチャーやスタートアップ企業にはいる。

2.日系の会社で社会人スキルを学び第二新卒を狙う

まず、1.のベンチャー企業とスタートアップ企業について説明しておきたい。ベンチャー企業とは、和製英語で創立して間もない企業のことだが、スタートアップ企業のニュアンスはちょっとこれとは違ってくる。

スタートアップ企業については、サンフランシスコにあるbraxという企業の言葉を引用してご紹介したい:

”スタートアップを一言で表現すると、“新しいビジネスモデルを開発し、ごく短時間のうちに急激な成長とエクジットを狙う事で一獲千金を狙う人々の一時的な集合体”である。これは、市場においてある程度受け入れられると確信が得られたビジネスモデルを適用して事業展開を行う事で、日々の安定した収益と長期成長を目指すスモールビジネス的ベンチャー企業と比べても大きな違いがある。”

ベンチャー企業やスタートアップ企業などでは、トレーニング制度が整っていないため自己管理して学べる人間でないとお勧めはできない。しかし逆に言うと、スタートアップ企業では、自分自身でモチベーション管理さえ出来れば新卒や第二新卒でも入る可能性があるということだ。

スタートアップ企業にしても、ベンチャー企業にしても、これらの企業の良いところは、何もないところから事業や組織を作り上げていく過程を学べるところだ。将来起業したい若者にはお勧めしたいが、日本から撤退してしまうリスクもある。

リスクがあるかないか、新卒時点で判断するのは容易ではないかもしれない。そのような際にはエージェントを使おう。エージェントにとって、企業はクライアントだ。スタートアップやベンチャーと言えども、きちんとエージェントに対しての対価を払えるところとしか取り引きはしない。よって、候補者に紹介するのは、ある程度の将来性のある企業ということになる。

逆にこのようなスタートアップ企業が後々日本において大成功を収め、そこに貢献することができればあなた個人の実績として評価されるだろう。

事業を軌道に乗せたという実績があれば、戦略系コンサルティングファームや、次の選択肢が格段に増える。リスクはあれど、日経企業で事務業務や基本的な社会人スキルを身につけているよりも実践的で有用な経験となる。

 

2.の第二新卒を積極採用している外資系企業を狙うのも、ひとつの手だ。第二新卒を積極採用している企業は、やはり即戦力のプロフェッショナルを雇うには予算的に厳しいスタートアップ企業やある程度ジュニアなレベルの候補者を育てたいという世界展開している大手外資系企業がある。

 

そのほかにも、頭数が必要な営業会社(広告代理店などのエージェンシー)は、新卒や第二新卒をポテンシャル採用という扱いで採用する企業もある。

非常にテクニカルでこれまでの実績や経験値が求められるようなポジション、(例えば、金融機関、自動車系メーカーのエンジニア、ITエンジニア、など)ではそもそもの採用人数が少ないうえに、即戦力であることは必須であることが多い。それに対し、頭数を必要とする営業会社では可能性がある。
結論として、新卒時点での学歴は必ずしも必要ではない。それよりも、ポテンシャル採用の現場では、あなたが外資系企業で勤めたいという意欲やモチベーションなどの将来性を見られるだろう。




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