外資系企業の面接で聞かれること|外資系虎の巻ー外資系企業転職の心得ー

外資系の面接

面接で聞かれることをすべて想定することは難しいかもしれない。

しかし、大枠で何が聞かれるかということを理解しておけば、どのような質問がきても怖くない。

事実、あなたが聞かれることは、大きく分けると下記の3つしかないと言ってよい。

  1. これまでの経験と実績(スキル)
  2. 今後どのようなキャリアを望んでいるか(モチベーション)
  3. 人物(カルチャーフィット)

 

1.これまでの経験と実績(スキル)

1に関しては、外資系企業の一般的な面接では、ハイアリングマネージャー(採用担当)と呼ばれる、現場の上司にあたる人の面接の際にチェックされることが一般的だ。この人が何をチェックするかと言うと、その人の具体的なスキル、論理的思考、実績などだ。

この、スキルが中途採用、即戦力採用の多い外資系においては、肝となってくるため、最重要であることは言うまでもない。ここでは、これまでの実績をできる限り数字で明確に話せるようにしておきたい。
実績に話し方についてもここで、言及しておこう。

外資系企業のカルチャーとして、まず結論から話すということがあるので、可能であれば、まずはどのような実績をあげたのか数字で話そう。

S.T.A.R Method という回答方法がしばしば採用の現場で推奨される方法なのでここでも紹介したい。

(多くの外資系エージェントなどもこの回答方法をベースに予習をすすめている。)

 

STAR  Method

S.T.A.Rというのは、以下の各項目の頭文字を取ったものだ。

S- Situation(状況):

その仕事を達成した時の状況をざっくりと説明する(who, what, where, when, how)
T- Task(目標、成果指標):

達成しなければいけなかったタスクを説明(納期、コスト、売り上げなどのKPI)
A- Action(実行):

具体的に何を実行したか(リーダーシップや、イニシアチブをとった様が取れるように話すのが理想的)
R- Result(結果):

最終的にどのような結果となったか数字で表す

(※冒頭で数値を既に話したとしても、繰り返し話しても問題ない。それほど、数字は具体的で頭に残りやすい)
この方法は、コンピテンシー面接、STAR手法、あるいは、BEI(Behavioral Event Interview)と呼ばれる手法で、候補者の行動特性を引き出し、将来の行動を予測する手法である。覚えておいて損はないだろう。



 

2.今後どのようなキャリアを望んでいるか(モチベーション)

あなたが今後目指したいキャリアパスについてだが、ここでチェックされるのは、あなたのモチベーションだ

あなたがどのようなキャリアを歩んできて、その企業に入社してからどのようなキャリアパスを歩みたいかを見られる。

なので当然、あなたがこれまで歩んできたキャリアと、今の企業を退職してその企業に入る理由がいまいち当てはまっていなければ、本当にあなたにモチベーションはあるのか、と思われる可能性も出てくる。

なので、十分に企業研究を積んだ上で、あなたのスキルがどのように活かせて、自分にとってどのような成長があるのか、ということを慎重に考えなければいけない。

1年後、3年後、5年後、10年後、のキャリアプランをしっかりと話せるようにしておこう。

 

3.人物(カルチャーフィット)

カルチャーフィットでは、一般的にあなたがどのような人間かということをチェックされる。その企業との相性を見ている場合が多い。スキル的には問題ないが、人間的に問題ないか、その企業に入って周りとうまく働けるか、ということを見られている。
この項目に関しては、HR(人事)のマネージャークラスとの面接などでチェックされることが多い。当然、この項目は一般的なため、採用に関わるすべての人が見えている項目でもある。想定される質問内容としては、あなたの強みや弱み、これまでにどのようなタスクにどのような姿勢で臨んできたか、などだ。

カルチャーは企業にとっても大切だが、あなた自身が見極めなければいけない項目だ。企業のカルチャーが合わないと非常にストレスを感じることになるため、面接で面接官にカルチャーについて尋ねることはもちろん、チームのメンバーに合うなどして雰囲気までチェックしたいところだ。

 

以上が面接で企業が候補者の何を見ているか、それに対して、どのような対策をするべきかという概要だ。

繰り返すが、一番大切なのは、あなたの実績である。これを最低限数値で話せるようにすることがまずは必要不可欠だ。
しかしながら、企業によっては、スキルだけでなく人間性を最重要視する企業もある。

私もしっているフランス系の企業は、まず何より人間性を重視するそうだ。そこで、初めてスキルやモチベーションが合致したら採用を検討するフェーズにはいるような企業も例外的にある。
いずれの場合も、上述した3つの質問パターンを理解して対策をしておくことで、大抵の質問の意図や質問を想定することはできるだろう。



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