外資系への転職をするなら理解するべきグローバル人材の定義|外資系虎の巻ー外資系企業転職の心得ー

グローバル人材の定義

本サイトは、グローバルに働きたい方へ外資系企業への転職方法や、就職活動を行う人々にとって有益な情報を発信しようという思いのもと立ち上げた。そこで、一般的には、外資系企業やグローバル企業で活躍する人のことを「グローバル人材」と呼ぶが、その「グローバル人材」とは、具体的にどのような人材を指すのだろうか。

一般的な定義と私自身が現場で見てきた定義を両方紹介したい。

グローバル人材の定義と要素は?

文部科学省によると、グローバル人材の定義には、以下のような要素が含まれている:

要素Ⅰ: 語学力・コミュニケーション能力

要素Ⅱ: 主体性・積極性、チャレンジ精神、協調性・柔軟性、責任感・使命感

要素Ⅲ: 異文化に対する理解と日本人としてのアイデンティティー

(出典:文部科学省)

要素Ⅰの語学力、コミュニケーション能力はグローバルに働くに最低限のコミュニケーションツールなので必要不可欠だ。

要素Ⅲの日本人としてのアイデンティティーは、私は特に必要だと思っている。どこで働くにしろ、日本人特有の丁寧な仕事、昨今話題になっているおもてなしの精神があるからこそ日本人である。これらのアイデンティティーは世界では武器になるし、日本人としてのポジショニングができるのだ。

これらの要素はたしかにグローバルに活躍するためには必要な要素だろう。

では次に、実際に私が現場で見てきたグローバル人材の定義を紹介したいと思う。




市場価値のあるグローバル人材の定義は?

私自身が現場で長年見てきた市場価値のあるグローバル人材の定義はこうだ。

グローバルな環境で成果を出せる人間であること。」 成果といっても、それぞれのポジションの役割があり、それぞれに何らかのKPIと呼ばれる達成指標がある。

その中で、直接的でも間接的にでも企業存続の利益に直結する成果のことを指す。

なぜなら、企業は利益を出してなんぼだからだ。

利益を出すことにより、従業員が潤い、その結果その企業のサービスが向上する。さらにそこから地域に還元することができ、ひいてはCSR(Corporate Social Responsibilities)などのより大きい枠での社会貢献ができるようになるのだ。

利益が出ていない企業は従業員すら満足しない、結果満足なサービスができず、悪循環に陥ってしまう。

多くの企業はここを間違ってしまっているケースが多い。なぜなら、まずお客様第一主義を唱え、結果内部の従業員をおろそかにしてしまっているからだ。

残念なことに、人材=人財 と唱える企業が多いのに対し、サービスというアウトプットばかりにフォーカスしすぎてしまっている傾向がある。

まず第一に従業員やその家族の満足(ES=Employee Satisfaction)がなければいけない。それから(CS=Customer Satisfaction)という順番になるべきだ。外資系企業はどうやったら、従業員のパフォーマンスを最大化できるだろうか?ということを試行錯誤している。つまり、「あなたがパフォーマンスを出せるように労働環境は整えるから、成果は出してよ。」というわけだ。求められる成果目標は高いかも知れないが、理にかなっている。

そして、その成果を出すために、上述の文部科学省の定義の要素が必要となってくる。




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