MBAはどの程度キャリアの役にたつのか?|外資系虎の巻ー外資系企業転職の心得ー

MBAのメリットデメリット

MBAの取得に関しては様々な意見があり、議論が交わされてきた。MBAという修士資格をキャリアアップのために取得することは果たしてあなたにとって投資額に見合うメリットがあるのだろうか。それとも、デメリットのほうが大きいのだろうか。参考にしてもらいたい。

MBA取得に際してのメリット

社会的信用が付加される

MBAのプログラムでは、マーケティング、マネジメント、財務や会計などビジネスや経営に関する幅広い知識を学ぶことができる。大学で経営学とはまったく畑違いの学士を取った人でビジネスをきちんと勉強しようと思い学校に戻る人も多い。MBAはいわば経営を行う上での運転免許証のようなものだ。特に海外有名大学のMBA取得実績はどこに行っても評価される。

その後企業に復帰すると、MBAホルダーということで、回りから、あるいは社会からはビジネスのプロという目で見られることになる。また、プログラムの中では豊富なケーススタディを見ながら進めていくので、中には直接的な実務での意思決定に役立つこともあるかもしれない。

人との出会い

とくに、アメリカのトップスクールで出会う多種多様な人種から学ぶことは大きいだろう。皆同じく、ビジネスの世界で成功したいという目標を持っているため、生徒同士とても刺激を受けることだろう。MBAで知り合った人間同士でビジネスを始めるということも珍しいことではない。また、トップスクールでは教授もビジネスの一線で活躍している人だったりするので、その人から学ぶことは大きいし、その後の進路について適切なアドバイスをもらえるだろう。




MBA取得に際してのデメリット

費用

一般的に欧米に留学してMBA取得のために費やす費用は1千万から数千万円となる。アメリカであれば学生VISAで働きながらというのは当然無理なので、それだけの貯蓄が必要だ。そこまでの価値があるのか。あるいは、あなたが目指していることを達成するためには、MBA以外に実務を行ってできる選択肢はないのだろうか?時間とお金という投資に対する実際のリターン見極めなければいけない。MBAを卒業した人々のその後の進路などを大学のAdmissionに聞いたり、同じような経歴のOBを紹介してもらいリサーチをしてみて、果たして本当に見合うものか慎重に検討を重ねよう。

時間

後述する必要な準備を見ればわかるが、英語を第二言語とする日本人にとっては、GMATやTOEFLなど留学前に相当な時間を費やし試験勉強をしなければいけない。働きながらMBAを目指すのであれば、最低でも2年は準備や試験勉強のためにすべてを犠牲にしなければいけない。

 

MBAで必要となる準備

ビジネススクールでは、将来の社会をよりよくするリーダーを求めている。そのため、リーダーシップはもちろんのこと、自国の人々をよりよくするようなマインドをもっている人を歓迎する。そして、アメリカのトップスクールのMBAなどでは、自国を代表していくという心構えで入念に次のような準備をしていかなければいけない。

学校の成績表 

オールAだと完璧だが、そんな人はなかなかいないだろう。平均以下の成績はGMATという試験で高得点をとる必要がある。

職務履歴

自分がMBAで専攻したい分野に関係ある職歴で、かつリーダーシップを発揮したことを具体的に書けることが望ましい。

高度な専門性のあることをしたというよりも、自分がイニシアチブを取りチームをどのように率いたかということが好まれる。

また、社会貢献活動やボランティアで自分が積極的に関わり、リーダーシップを発揮したということがあれば、これもまたMBAプログラムでは好まれる人材だから記述しよう。

GMATとTOEFL

一般的なMBAの入試では、GMATと呼ばれる試験が語学力や数学力などの知性を判定する試験が採用されている。

800点満点で、650点くらいをとる必要がある。(学校により異なる)

この試験に向けての対策と、英語が第二言語の日本人はTOEFLのスコアも必要となってくるので、相当な量の試験勉強をこなさなければならない。

 

結局はあなたが目指しているところによる

MBAを取った人でも必要なかったという人もいるし、MBAを取ったことで、自信を持ち企業幹部になった人もいる。本当にこれはその人の状況によりけりだ。
例えば、ある大企業で役員クラスになるためには、MBAホルダーでないといけないという企業は、日系外資系問わず少なからずある。特定の大企業での役員クラスへの昇進を目指しているのであればあなたにとって選択の余地はない。逆に、実務で結果を出してきた実績さえあればMBAの有無は問わないという企業もある。

起業家の人の中には、在学中にビジネスのプランをつくり、卒業後すぐにそのままそのビジネスをスタートしたと言う人も相当数いる。あなたが何を目指していて、MBAがあなたのキャリアにどのようなインパクトを与えるかを具体的に見極めて、決断をしよう。



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