外資系の給与体系と昇給について|外資系虎の巻ー外資系企業転職の心得ー

外資系企業の給料

一般的に給料が高いといわれる外資系企業だが、日系企業と給与の構成も違う。

今回は、外資系企業の給料がどのような形で払われていて、昇給がどのようにされるかを見ていきたい。

サラリーの構成

ベースサラリー

ベースサラリーとは、基本給である。外資系の多くは年俸制のため、仮に年俸600万円の人はそれが12分割された額50万円が基本月給となり毎月支給される。

残業は裁量労働制と言い、残業代込みとなる。企業によっては、30時間までの残業代込みで、超過分は別途支給されるという形や、深夜残業代や休日出勤は別に出るシステムになっているところもある。

ベースサラリーをその人の価値(バリュー)だとして見る企業もある。

よく、外資系のエージェントなどでは、「ベース給料がいくらで、ボーナスはいくらか?」と聞かれることがある。

これは、通常はベースを基準に給料が決定されるからだ。ベースがその人の価値だと見られる。

 

ボーナス:

ボーナスは通常会社で会社で規定されている月に支給される賞与で、(日本的な会社では6月と12月の2回だったりする)

全社員支給の場合が多いが、チーム単位だったり部署単位で額が決まったりその会社の規定による。

日系企業では、ボーナスが通年で4倍とか5倍支払われるため給与に占める比率が多い。そのため不確定部分が多く、業績によって年収はかなり変わってくる。

どちらかと言うと、外資系企業のボーナスは基本的には年俸制のベースにプラスアルファでボーナスが10%程度のところが多い。

 

インセンティブ:

インセンティブは、セールスなど個人の成績に応じて支給される成果連動給与である。

成果報酬型の企業では、インセンティブの比率がベースサラリーよりも多いこともある。大手外資系保険会社のサラリーは、完全性か報酬型で基本給は0円というところもある。

 

その他:

グローバルインセンティブ(global incentive)

-ワールドワイドで見たときの業績が良かった場合に支給されるボーナス。

ストックオプション(stock option)

-その企業の株を格安で買うことができる制度だ。企業によっては、ボーナスの一部が株で支払われるというところもある。

確定拠出年金(Defined contribution pension)

-これは日本版401Kといわれる、いわゆる年金運用型のシステムだ。退職金を積み立てていき、それを自分自身が好きに運用できる。

ハウジングベネフィット(housing allowance/ housing benefit)

-住宅手当のこと。外資系企業で住宅手当がある企業はかなり珍しいといえる。

 

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外資系企業の昇給のシステム

外資系では役職が上がることにより、給料が上がっていくシステムが多い。年功序列の日系企業のように毎年ベースサラリーが少しずつ上がることは稀である。しかしこれも企業によってまちまちなため、面接の際に確認しておく事項である。

基本的には、前年度に決めたKPIや何かしらのクライテリア(達成基準)に基づいて評価がされるのが一般的だ。

広告代理店の営業のキャリアパス(一例)を見てみると、それぞれの役職が上がるごとにベースサラリーも上がる仕組みになっている。また、一般に昇給のことをPromotionと言うが、成果に厳しい企業では一定期間成果を挙げないと降格することもあり、それはDemotionと呼ばれる。

 

 

  • Associate(見習い)
  • Account executive(営業担当)
  • Senior account executive(シニアレベルの営業担当)
  • Account manager(マネージャー)
  • Senior account manager(シニアマネージャー)
  • Director(部長)
  • Vice president(副責任者)※副社長という意味合いとは少し違い、ある部門の副責任者という意味でよく使われる。日系企業の常務や専務の意味合いとして使われることもある。
  • Senior vice president(上級責任者、専務執行役員)

といった具合である。各役職間の昇給率などは、企業によって様々だ。

日系企業のように、とくに昇進がないのに、お給料が上がるということはあまりないので、転職の際に昇給の可能性などをあらかじめ確認しておくほうがよい。

キャリアパス的に、それ以上のポジションがない場合は、昇給もない可能性は高い。

まずは、あなたが希望する業界の一般的な給与相場を確認してみることをお勧めする。

業界には、一定のパターンが存在するからだ。

それを細かく把握しているのはエージェントだ。エージェントは今後、よりコンシェルジュのような役割を担うようになるだろう。

業界のことを熟知するエージェントと1人や2人知り合いになり、常に情報交換を続けるような関係になるのが理想的だ。

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